おすすめライトノベル

伝説の勇者の伝説

鏡 貴也
分類:ファンタジー

メノリス大陸南部の国家、ローランド帝国。 その軍事特殊学院に通う落ちこぼれのライナ・リュートは、学院のエリートであるシオン・アスタールと出会い、 世界を取り巻く巨大な運命に巻き込まれていく事になる。そしてライナは、美少女剣士フェリス・エリスと共に、巨大な力を持つ「勇者の遺物」を探して旅立つのであった。ライナは脱力系主人公だが、やるときゃやるよ!と、世界の滅亡と親友であるシオンの闇堕ちを阻止するため奮闘するという物語。

正直読んだのだいぶ前だったから詳しく覚えてないけど、よかったことだけは覚えてる。鏡貴也の初期の作品で、確か2作目だったかな?文章のテンポが早く、ラノベらしく平易な文章というわけでもないのだけど、読みやすい。リズム感?それだ!ユーモアの効いた語り口とリズミカルな文章が絶妙にマッチしていて好きだった。主人公のライナはやる気のない無い詐欺師だけど、仲間や友達のためなら体を張れるかっこいいヤツだ。天鏡のアルデラミンもそうだけど、私は「怠けものの主人公がやるときはやるよ」っていう話が好きなのかも。

2010年くらいにアニメも放送していて、なかなかおもしろい。だらだら観る話としてはめちゃくちゃ良いのだが、いかんせん詰め込みが激しいので、是非原作に手を伸ばしてほしい。
あにこれ 「伝説の勇者の伝説」
https://www.anikore.jp/anime_review/1474/

大学生の頃に「終わりのセラフ」にハマったんだけども、伝勇伝と著者が同じだと気付いたときは感動した。終わりのセラフとは執筆期間が空いているのもあってか、文体の癖や雰囲気からは同一作者だとわからなかった。気付いてから読み返すと、リズム感とも言える文章の抑揚は健在だった。「いつか天魔の黒ウサギ」(全13巻)や「黙示録アリス」あたりも有名である。タイトルは聞いたことがあったが、鏡貴也作品とは知らなかった。最近だいぶ熱は覚めているが、再燃したら読み漁りたい。